Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1DX
従来、キヤノンのデジタル一眼レフカメラの最上位モデルは、特に高画質を追求した「1Ds」シリーズと高速性能に最も優れた「1D」シリーズの2系統で展開していたが、新製品“EOS-1D X” はそれらを統合。高画質性能と高速性能を最高レベルで兼ね備えたプロ仕様の旗艦モデルとなっている。

- ・35mmフルサイズ・約1810万画素CMOSセンサー搭載
- ・進化した高性能映像エンジン「デュアル DIGIC 5+」
- ・常用ISO感度 100~51200
- ・最高約12コマ/秒(超高速連写モード時、最高約14コマ/秒)の高速連写性能
- ・10万画素RGB測光センサーによる新測光システム「EOS iSAシステム」
- ・被写体検知による高精度追従を可能にした「EOS iTR AF」
- ・F4のレンズで41点クロス測距が可能な(一部レンズを除く)、「61点高密度レティクルAF」搭載
- ・視野率約100%のインテリジェントビューファインダー
- ・高い信頼性を追求。マグネシウム合金製ボディ、防塵・防滴、高耐久シャッター
- ・多重露出撮影機能搭載
- ・選べる圧縮方式、タイムコード対応したEOS MOVIE

| Tv(シャッター速度) | 1/2500 秒 |
|---|---|
| Av(絞り数値) | F4.0 |
| ISO感度 | ISO400 |
| レンズ | EF300mm F2.8L IS II USM |
| ホワイトバランス | オート |
| ピクチャースタイル | スタンダード |

| Tv(シャッター速度) | 1/1600 秒 |
|---|---|
| Av(絞り数値) | F6.3 |
| ISO感度 | ISO400 |
| レンズ | EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM |
| ホワイトバランス | オート |
| ピクチャースタイル | スタンダード |

| Tv(シャッター速度) | 1/40 秒 |
|---|---|
| Av(絞り数値) | F4.0 |
| ISO感度 | ISO200 |
| レンズ | EF50mm F1.2L USM |
| ホワイトバランス | オート |
| ピクチャースタイル | 風景 |
CMOSセンサー内製化にいち早く取り組んできたキヤノン。その技術とノウハウを駆使し、開発したのが新たな大型単板CMOSセンサーです。画面サイズは約36.0×24.0mm、有効画素数は約1810万画素。広い画面サイズにより表現される空気感、高い解像度により描写される鮮鋭なディテールが、画像に"力"を与えます。特筆すべきは、優れたSN比と広いダイナミックレンジです。低ノイズかつ豊かな階調が、スペックでは語りきれない高画質を生み出します。
映像エンジンは、新開発のDIGIC 5+(プラス)を2基搭載した、「デュアルDIGIC 5+」です。デュアルDIGIC 4を遥かにしのぐ処理能力を備え、約1810万画素、14bitの高精細・広階調な画像でありながら、最高約12コマ/秒(超高速連続撮影モード時、最高約14コマ/秒)の連続撮影を可能としました。また、新アルゴリズムにより、高ISO感度で撮影時に発生するノイズを効果的に除去。画質向上とISO感度拡大に大きく貢献しています。さらに、その卓越したパフォーマンスを背景に、倍率/軸上色収差の撮影時補正や多重露出機能、新しい動画コーデックの採用など、高度な画像処理機能、撮影機能を実現しています。
高い集光効率を誇るCMOSセンサーと、高度なノイズ処理を行うデュアルDIGIC 5+の相乗効果により、常用ISO 100~51200(推奨露光指数)という広い感度設定を可能にしました。暗いシーンでも高ISO感度でシャッター速度を確保する、エクステンダー使用時の開放絞り数値の低下を補うなど、露出設定とレンズ選択の自由度か高まります。
ISO感度の拡張
L(ISO 50相当)、H1(ISO 102400相当)、H2(ISO 204800相当)の感度拡張が可能です。Lは、きわめて明るいシーンでも、大口径レンズを絞り開放で使用したいときに有効。H1、H2なら、ほとんど視界がきかない暗い状況にも対応でき、撮影の可能性が広がります。
意図に応じた設定が可能なISOオート
ISOオート低速限界画面明るさの変化に自動で対応できる、ISOオートを搭載。このとき、ISO感度の自動制御範囲の上限を設定できます。暗いシーンを遅いシャッター速度で撮影したいときや、画質への配慮から高ISO感度側を制限したいときなどに有効です。さらに、[ISOオート低速限界]も設定可能となりました。あらかじめシャッター速度(1/250~1秒)を設定しておくと、それよりシャッター速度が遅くならないようISO感度をシフト。例えば広角レンズ使用時、被写体ブレを防ぐため、速めのシャッター速度を確保したい場合などに効果を発揮します。
35mmフルサイズ機でありながら、最高約12コマ/秒の高速連続撮影を実現。スポーツや野生動物など、被写体が高速で動き回るシーンでも、被写体の瞬間の姿を捉えられます。
約14コマ/秒の超高速連写モード
最高約14コマ/秒の超高速連続撮影も可能です。ミラーアップ状態、JPEG撮影時のみ。バッターやゴルファーのスイング、陸上競技のゴールシーンなど、置きピンでの撮影が可能なシーンで活用できます。
最高約0.036秒のレリーズタイムラグ
レリーズタイムラグはデフォルトで約0.055秒。これを、カスタム機能設定により、最高約0.036秒(絞り開放時)まで高速化できます。モータースポーツのように高速の被写体を、レリーズタイムラグ中のピント移動の影響を抑え、より鮮明に撮影したい場合などに有効です。
評価測光の安定性を高めるとともに、被写体をより自然に描写すること。そのために開発したのが、EOS iSA Systemです。これは、10万画素のRGB測光センサーとAE専用のDIGIC 4を採用した、新しいAEシステム。明るさの分布だけでなく、映像としてシーンを捉え、解析することにより、顔や色認識に基づく被写体検出と的確な評価測 光、画作り機能の効果アップを実現しています。
EOS iSA Systemとの連携によって実現した、「つかんだ被写体を離さない」ための新機能です。被写体の顔や色をカメラが認識。速さや方向を急変させ、予測のつかない動きを見せる被写体にも、カメラがAFフレームを瞬時に連動させ、ピントを合わせ続けます。距離情報だけに依存していた従来のAFと異なり、複雑な軌跡を描く動体も逃しません。
AFの限界性能を拡大する、新開発61点AFセンサー
61点のAFフレームを高密度に備えたAFセンサーを開発。構図とAFフレーム選択の自由度を高めています。開放F4レンズでも、F2.8光束対応測距に迫る優れた合焦精度を発揮。構図に関わらず、低コントラストの被写体もつかみやすいよう、全点2ラインの千鳥配列を採用。さらに、低輝度限界を-2EVに拡大することで、肉眼では見えにくい暗いシーンでの撮影もサポートします。
最高41点・F4レンズ対応クロス測距
プロが多用する開放F4のLレンズ、またはF2.8のLレンズとエクステンダーEF1.4×IIIの組み合わせ時も、最大41点のクロス測距が可能です。被写体パターンの影響を受けにくく、AFエリア周辺部でも優れた捕捉能力を発揮します。
光学ファインダーは視野率約100%、倍率約0.76(50mmレンズ・∞・-1m-1)、視野角約35.0度。視野が大きいだけでなく、隅々までクリアで、覗き方によって見え方が変化しにくいファインダー像を目指し、ファインダー光学系を新規設計しています。さらに、透過型液晶を採用。設定したAFフレームやグリッド、AF作動中マークなどを表示することが可能です。これにより、AFの多機能化と視覚的な使いやすさを両立させました。
軽量かつ剛性が高いマグネシウム合金を上・前・後カバー、メモリーカードスロットに採用。これにより衝撃への強さを確保するだけでなく、この素材の特長である優れた電磁シールド効果も備えた、信頼性の高いボディを実現しています。さらに、ミラーユニットを支える本体にもマグネシウム合金を用いることで、剛性を損なうことなく軽量化を図りました。
サブ電子ダイヤル
最も使用頻度が高い操作部材のひとつ、サブ電子ダイヤルの回転検知および動画サイレント設定のために、静電容量センサーを採用しました。機械的な電気接点をなくすことで、接点の摩耗や汚れによる動作不良を抑え、耐久性を高めています。
高耐久シャッター
シャッターユニット40万回の作動試験をクリアした、高耐久シャッターを搭載しました(EOS-1D Mark IV:30万回)。
過酷な環境を乗り超える、システム一貫の防塵・防滴構造。ボタンやダイヤルといった操作部材、外装カバーの合わせ部など、計76箇所に、入念な防塵・防滴処置を施しました。さらにキヤノンでは、プロの使用頻度が高いEFレンズ※、スピードライト※およびスピードライトアクセサリー※、新開発のワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E6BやGPSレシーバーGP-E1などにも防塵・防滴構造を採用。これにより、雨やホコリに強く、耐環境性に優れたシステムを実現しています。
複数の画像を重ね合わせ、実際にはないシーンを表現したり、軌跡を記録したりできる多重露出撮影機能を搭載しました。重ね合わせ可能枚数は2~9枚。JPEG(全サイズ)だけでなく、RAWも多重露出画像となります。4種類の露出制御方法、2つの優先モードを用意。パソコンに依存せず、表現意図に合った、高度な多重露出作品を生み出せます。
4種類の多重露出制御
重ね合わせる画像の露出を、加算/加算平均/比較(明)/比較(暗)から選べます。

最新技術を投入したCMOSセンサーにより、モアレや偽色を抑制。画質を大幅に向上させました。さらに、ビデオ規格に準じた画作り、タイムコードやドロップフレームの設定など、動画編集ワークフローへの親和性を高めています。記録サイズとフレームレートは、[1920×1080]時、30/25/24fps。[1280×720]時、60/50fps。[640×480]時、30/25fps。
新しい圧縮方式、All-I/IPB
画質や編集しやすさにこだわるプロの要求と、新映像エンジン「デュアルDIGIC 5+」の搭載により圧縮形式を刷新。All-IとIPB を採用しました。All-I は、1フレームごとに圧縮を行うもので、デコードも1フレーム単位。そのため高画質で編集性に優れます。一方のIPBは、従来と同等の画質でありながら、より高い圧縮率が得られ、長時間録画向きです(EOS-1D Mark IV比)。










